特別縁故者になってくれと言われ戸惑っている

Q、仕事の関係で親しくなった方に将来特別縁故者になってほしいと言われて戸惑っています。

私は不動産関係の仕事をしているのですが、これまで仕事の関係でお付き合いをしてきた方にその方が亡くなった後は特別縁故者になってほしいと頼まれていて、まだお返事をしていないのですがとても戸惑っています。
この方には身内の方がおらずご家族が事故にあって全て先立ってしまい、親戚づきあいなども特になく自分よりも目上の方ばかりなので、ご本人よりも先に亡くなられている親戚ばかりのようです。

しかし土地を含めある程度の財産が残っているため、この方が亡くなった後は自分の財産が国に持ってかれてしまうということを懸念し、僕に特別縁故者になってくれないかと相談してきました。
僕自身、突然の話過ぎたのでその場で返事をすることができず、今では悩んでいるのですが、仕事上で仲良くなり長年の付き合いがあったとはいえ、元々赤の他人ですので、僕のようなものが大切な財産を引き受けてしまって良いのかどうかで頭を抱えています。
特別縁故者になった場合には相続税も納めることはもちろん理解しているのですが、その他周囲の人から責められたりするようなこともあるのでしょうか?

できるだけこの方の気持ちを引き受けたいと思ってはいるものの、実際に財産を引き受けた後、何かトラブルが起きてしまったりするのは避けたいので、そういった部分でとても悩んでいます。
財産そのものについては、比較的大きな土地がある複数残っており、その他にも預貯金が残っているため、僕が特別縁故者になることを了承すれば口座の情報などについても生前に教えてくれると言っているのですが、赤の他人である僕が本当に相続人として、特別縁故者になってしまってよいのでしょうか?

A、口外しなければ責められたりすることはありません。ご自身の素直な気持ちで引き受けましょう。

特別縁故者については今回のように被相続人となる方に親族がおられなかった場合には、生前から特別縁故者になってくれるようにお願いされたりすることがあります。
近所の方々などにしてみれば、財産を持っているだろうと思われる方が亡くなった場合、その財産はどうなってしまうのかと余計な心配をして生前から被相続人となるご本人にとりいろうとしたりすることもありますが、特別縁故者になってくれと言われているあなた自身が口外することさえなければ、他の人々に特別縁故者として財産を引き受けたことは知られませんので、責められたり妬まれたりすることはないでしょう。

万が一にでも今後口にしてしまうようなことがあれば、妬まれたりする可能性がありますので、絶対に口外しないことが大切です。
また特別縁故者の場合であっても前述の内容に書いてありますように、相続税の対象になる側にはしっかり相続税も納めなければなりません。
続きは想像を税理士さんなどにお願いしながら様々な手続きを済ませるようにしましょう。
結果的に特別縁故者になることを決めた場合には被相続人となりえるご本人と十分な話し合いを持ち、どれだけの財産を引き受けるのかについてや、例えば残された土地の扱い方などについても確認できる部分まで十分な確認を行うと良いです。
特別縁故者というのはそう多くある話ではありませんから、わからない事も多く戸惑ってしまうのは仕方がありませんが、まずは被相続人となりえるご本人と十分な話し合いを持つようにしましょう。

また特別縁故者になることが決定した場合には、遺言書を作ってもらうことも大切になります。
そうすればその方が亡くなった後にもトラブルなどに巻き込まれず、特別縁故者としてしっかり財産を引き継ぐことができます。
やはり財産を残し、自分がなくなっていく立場の方にしてみれば残した財産をどうするのかについて心配するのは当然のことだと言えます。
どのような形であれ自分の財産が全て国に吸収されてしまうというのは納得のいかないことですから、せめて誰かに特別縁故者になってほしいと思うのも正直な気持ちだといえるでしょう。
こういったケースでは、ありがたく気持ちを受け取り特別縁故者になることを了承して良いのではないでしょうか。